星野 智久(ほしの ともひさ)さん
1984年 長岡市(旧川口町)生まれ
専門学校卒業後、東京でSEとして6年間勤務。その後、地元に戻る。
現在は、東京のIT企業「株式会社ジョイゾー」に入社し、リモートワークやワーケーションという新しい働き方を実践中。
また、新しい働き方でできた時間的なゆとりを利用して、仲間とともにドラム缶風呂を貸し出すイベント会社を設立し、地域の行事を盛り上げている。
川口でリモートワークを実践
東京にオフィスがあるIT系企業(株)ジョイゾーで業務システム開発ソフトのエンジニアとして、パソコン上での業務が円滑に行えるようにする仕事をしています。普段は、川口の自宅からリモートでお客さんと対話しながらプログラムを組み、Webで上司や同僚とミーティングを行っています。他に新型コロナ感染症が発生する以前は、月1回くらいの頻度でIT系のセミナーや発表会に参加するほか、海外ワーケーションも実践したことがあります。うちの会社では多くの社員がリモートワークを行っています。
今の会社に入る際に、IT系のエンジニアなので情報の集まる東京への移住も考えました。ただ、情報を集めるためだけに移住する必要があるのかなという思いも同時にあり、家族に相談すると「できれば生まれた新潟県で生活したい」ということだったので、社長に相談し、生まれ故郷の川口でリモートワークを開始しました。
新潟だからこそ選択肢が増えることもある
地元で、仕事や生活をする中で不便を感じたことはありません。むしろ新潟には、東京にない雪や広大なスペースなどの自然資源があります。新潟だからこそ、その資源を活用して仲間とともにイベントの企画ができるなど、自分がやりたいと思えることの選択肢が増えることは大きなメリットです。また、子どもたちに自然のなかで様々な体験活動をさせてあげられるというのも良いと思います。
2020年11月に幕張メッセで行われたイベントに登壇
ワーケーションスポットを作って人が集まる場所を
今後は、(株)ジョイゾーの仕事として、長岡にワーケーションスポットを作る計画です。まずは、自分の会社の人が長岡に旅行しながら仕事もできる場所を考えています。
また、将来的には、県外の人が観光で長岡に訪れた際についでに仕事ができたり、地元の学生やエンジニアの勉強をしたいという人たちが集まることができる場所にしたいですね。
来てもらえれば、長岡の良さを体感してもらえますし、長岡でも東京と同じ仕事ができるなら、東京に住まなくてもいいじゃないかと思ってもらいたいです。
Uターンを考えている人は相談して選択肢を増やしてほしい
これからの時代は、仕事の場所や方法を「自分で見つける」、「自分で作る」、「自分で探す」ことが大切になると思います。ぼくは結果的に、自分にあった生き方のできる会社に入り、地元で生活しながら楽しく仕事ができています。Uターンしてきて自分の思い通りに生活や仕事をしている人はたくさんいます。Uターンを考えている人は、あまり悩まないで経験者に相談にしてみてください。そういった人の経験を聞いて、自分にあったUターンの選択肢を増やしていくことが大切だと思います。
海岸にドラム缶風呂設置
星野さんのインタビューは『ニイガタビト』にも掲載中
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