夏号の特集
地域の日常を維持しようと頑張るひと・新しい挑戦をするひと

みんなで支え合って、乗り越えていきましょう!

収束まで、患者さんに寄り添い続けます

県立新発田病院
 コロナ病棟 看護師長
上野 美紀子さん

感染リスクを低減するため、最低限の人員で看護に

昨年4月から、新型コロナウイルス専用病棟の看護師長を務めている上野美紀子さん。「新発田病院は県内に11カ所ある第二種感染症指定医療機関ですので、実際に患者さんを受け入れる前から心の準備を始めていました。」と言います。現場での感染防止対策は、感染症を専門とする田邊医師と、専門的な知識と技術を持つ感染管理認定看護師が中心となって指揮しました。
安全に医療や看護を行うために必要不可欠なのが、ゾーニング(空間区分)。新発田病院では陽性の方が入院しているゾーンをレッド、偽陰性や濃厚接触者の方がいるゾーンをオレンジ、誰でも入れるゾーンをグリーンとし、それぞれを行き来する際にはPPE(個人防護具)の着脱が必要になります。「レッドゾーンに1回入ると、4〜5時間はPPEを着たままになります。夏は熱中症の危険性も。ただ、交替回数を増やしたり、人数を増やしたりすると、リスクも増えますし、一般病棟の看護にも影響が出ます。ですから最低限の人員で回さなくてはならないんです。」

ウイルスを絶対に持ち出さない、持ち込まないを合言葉に

「ウイルスを絶対に外に持ち出さない・持ち込まない」を合言葉に、日々の運営をしている上野さんら医療スタッフ。スタッフ自身や、彼らの家族の心理面を考えて、PPEだけでなくユニフォームも全て交換するようにしたそうです。「PPEは正しい手順で着脱すればウイルスに接触しないようにできています。ただそれには技術が必要で、とても神経を使います。」他にもマスクの着脱方法、廃棄物の処理方法、動線など、細かな感染対策ルールを設定し、徹底順守しています。
しかし「最も傷つき、つらい思いをしているのは患者さん自身です。」と上野さんは言います。「最初の患者さんを受け入れてから1年3カ月が過ぎました。医療スタッフも大変ではありますが、本当はもっと患者さんのベッドサイドで、看護したいというのが本心です。心のケアの必要性も感じます。私たちは患者さんに寄り添い、収束するまで頑張ろうという気持ちでいます。」

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