【にいがた再発見! 其の7】村上市 塩谷集落

歴史薫る 北前船と湊町商人の町屋 塩谷集落
心ひとつに! 「町屋散策」でまちおこし。

塩谷活性化推進協議会のみなさん。ご家族とお仲間たちと一緒に、江戸時代より湊町商人として続く瀬賀惣一郎商店邸にて。写真左側の建物は鉄筋づくりの洋風蔵で登録有形文化財。

 村上市を流れる荒川河口に位置し、江戸時代より北前船の寄港地として栄えた湊町・塩谷集落。往時を偲ばせる妻入りの町屋が軒を連ねます。
 塩谷集落では、地域住民で作る協議会を中心に、町並みの保全や、「塩谷の町屋散策」などの活動を行ってきました。町屋散策で地域の小学生がガイドのお手伝いに参加するなど、子どもからお年寄りまでアイディアを出し合って、まちおこしに取り組んでいます。 昨年、旧マルマス醤油蔵などの町屋7棟が国登録有形文化財に登録。今年、住民参加の取組が認められ、塩谷活性化推進協議会が国土交通大臣「まちづくり功労者」表彰を受賞されるなど、まちおこしの機運が高まっています。

 「2006年からはじめた秋恒例の『塩谷の町屋散策』も今年で12回目。町屋見学や物産販売だけの他、津軽三味線、琴の演奏やお茶会など、内容も年々充実してきています。今年から近くの砂山小学校が全校参加。次世代への歴史・文化・郷土愛を継承していくことも、会の大きな目的の一つなので、大変大きな成果と喜んでいます。子ども達には、鼓笛隊パレードや町屋散策のガイドなどで参加してもらうほか、出格子づくりなどの事前準備やまちおこしワークショップにも関わってもらってます。今後も昔からある身近なものを活かして『塩谷のお宝』に磨き上げ、塩谷をみんなが誇れるまちにしていきたいですね。」塩谷活性化推進協議会 会長 柏櫓 洋平(かしやぐら ようへい)さん

塩谷の町並みと町屋の特徴

妻入りの町屋が軒を連ねる町並み(新潟県で一番低い山「稲荷山」の山頂にある展望台より)/県内各地に残る妻入り町屋の中でも塩谷は、間口が広く大型。ほとんどの家が切妻屋根で、道路に面して玄関や縁側があります。また、道路が広いのも特徴の一つです。

出格子/塩谷では、家の道路側の窓に張り出して作ってある格子のこと。夏場に窓を開けて浜風を家に入れ涼むと同時に防犯にもなりました。

塩谷の焼印/家を判別する印、マークのようなもの。日本独自の文化で、一般には家印(いえじるし)と呼び、印を墨で書いたり、焼印を用いたりしました。塩谷のように焼印(ゲタ印とも)が多数残っている地域は珍しいようです。

見学におすすめの町屋

旧マルマス醤油蔵/元は醤油仕込み蔵。中には六尺樽や釜など備品がたくさん。現在は集会やイベントに使用しています。登録有形文化財。

野澤食品工業邸/代々味噌・醤油の製造販売を営む商人の町屋。江戸時代後期の建物とされています。登録有形文化財。

元菓子屋邸/老舗の和菓子屋で、現在の家屋は昭和になって建て直したもの。家の造りは江戸時代から変わっていないとのこと。

塩谷基地(しおやベース)
http://shioyabase.web.fc2.com

「みんなで作ろう! 元気な塩谷」を合い言葉に、2012年に有志で結成。塩谷人による、塩谷人のための、塩谷のホームページを開設し、情報発信を始めました。翌2013年には、塩谷の漁業会跡地に「ぎょぎょかい めでたや」をオープン。住民の普段の買い物をはじめ、アンテナショップとして塩谷の特産物をアピールする場になっています。


「ぎょぎょかい めでたや(横山商店)」は、毎週火曜日金曜日のみの営業(9時〜17時30分)。塩谷特産の干物がおいしいと評判です。
TEL:0254-62-7273

塩谷基地 代表 阿部久美子さん。「ぎょぎょかい めでたや(横山商店)」の前で、横山一亥社長と。

塩谷までのアクセス

町屋内の見学の際には、事前に連絡をしてください。塩谷活性化推進協議会では観光ガイド(有料)も行っています。詳しくは、事務局までお問い合わせください。「塩谷の町なか散策マップ」「塩谷ガイドブック」も用意しています。


塩谷活性化推進協議会事務局

村上市塩谷1227
TEL:0254-66-5507(野澤食品工業内)
http://www.nozawa-shokuhin.co.jp/shioya-machiya/

柱や梁に本物のムク材がふんだんに使われた独特の構造がどこか懐かしい旧マルマス醤油蔵にて。

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